PRODUCT
衣料ファブリック
革新的光沢ファブリック
ウルトラルガーノ
開発の経緯
当社は2007年8月より、最上質うるし調素材『ルガーノ®』の販売を続けております。その間、継続して光沢におけるシーズ開発を行っていたところ、近年、主要な顧客から従来の『ルガーノ®』を更に上回る光沢感を求める声があがってきたため、これまでの限界を超えた光沢感の表現を追求しておりました。そこで従来の『ルガーノ®』の特長(①扁平にならない、②硬くならない、③ドレープ性を維持、④光沢感の持続性及び洗濯耐久性)を保ちつつ、新たな加工技術により、これまでの光沢領域を超えた輝度に挑戦しました。
この度、当社は独自設計により開発した多段式マルチニップ方式のマシンを更に進化させ、加えて匠技のような感性による加工技術を融合させることで、イノベーティブな光沢の表現に成功しました。
“プルミエール・ヴィジョン“で発表
『ウルトラルガーノ』は、試作品として2015年7月に開催したフランス・パリ個展で覆面出展し、欧州の一部マーケットでテストセールスを実施しました。先行販促における市場の反応は極めて高く、既に欧州のトップメゾンから量産契約を取り付けるなど、予想を上回る高い評価に確かな手応えを得ました。この評価を受け、この度、本格的な量産機の開発と量産体制に向けての準備が整い、2015年9月にパリで開催されるプルミエール・ヴィジョンの場で全世界に向けて発表を行い、『ウルトラルガーノ』として国内外に2016-17年秋冬シーズンをターゲットとした本格販売を開始いたします。
『ウルトラルガーノ』の商品特⻑
- 上品なミラー調の艶感で、革新的な高輝度の光沢素材です。
- しなやかさを残しつつ、扁平で硬くならず、ドレープ性を兼ね備えたファブリックです。
- ベースとなる素材は化繊、合繊、複合素材など、薄地・中肉の様々な織物素材で展開が可能です。
- プリントやボンディング、薄膜加工や機能加工などの後加工との組み合わせによって、バリエーションを広げることができます。
- 洗濯耐久性にも優れ、洗濯後も質感と表面感を維持します。
ブランドロゴ
新領域の光沢感について
- JIS規格(日本工業規格)の光沢度測定に基づいた測定を行っております。
- 20度、60度、85度の角度で入射した光を100とした反射量を測定しています。
- 従来のルガーノの反射量は、通常染上品の約2倍の反射量を可能にしたファブリックでしたが、『ウルトラルガーノ』はその域を超えた反射量のファブリックです。(ルガーノの2倍以上)
高輝度(反射量)測定方法
測定はハンディ光度計PG-1M(日本電色工業(株)製)
高輝度(反射量)測定値
用途展開
ファッション衣料、スポーツ衣料、寝装・寝具、インテリア全般、鞄、靴、etc
『ウルトラルガーノ』と通常染上品の比較写真
【代表素材(20dナイロンタフタ)の比較】
ダウンジャケットなどに使用されている軽量ナイロンタフタ(写真右が通常染上品)が、今回開発した新特殊加工技術によって、反射量を向上させた光沢表現が可能になりました(写真左)。