提案からわずか半日で商品化。
みんなでつくったミリオン・ヒット。

浜口 裕香

Yuka Hamaguchi

技術開発部 高機能グループ
2012年入社

理工学研究科生命工学専攻修了(石川県出身)

小松マテーレのどんなところに魅力を感じ入社しましたか?

大学院で専攻していたのは医工学。そのこともあって「人を助ける」「人に貢献できる」、そのような仕事に就くことがテーマでした。
「そのテーマ、繊維の技術で実現できるかも」と、就職活動で当社の会社説明会に参加して思ったのです。
この会社は繊維の技術であらゆる分野に出ていこうとしている。建築の分野にも進出しているし、やがてはメディカルの分野にも・・・。
私が開発した素材がすぐ間近で見られるかもしれない。それが入社の決め手でした。

  1. 01どんな仕事をしていますか?

    繊維に新しい機能を付与しその用途を開発していく仕事です。これまで手がけたものでは、撥水加工素材「ダントツ撥水」があります。スポーツやファッション衣料、生活資材などに広く用いられるヒット商品となりました。最近では新型コロナウイルスに対し抗ウイルス効果を発揮する素材「エアロテクノ」の開発と商品化に携わりました。当社には繊維加工のいろんな技術があるのですが、それをどのような用途に使えばいいのか。市場という「出口」を想定して加工技術を選択・組み合わせ、ブラッシュアップして商品化する、そのコーディネートが私の役目だと思っています。
    他にも、しばしばメディアに出て新技術・新商品を、開発担当者として宣伝したりもしています。

  2. 02仕事のやりがいはどんなところに?

    毎日めちゃくちゃ面白いです(笑)。 開発は根気がいる仕事ですが、自分の手がけた商品が店頭に並んでいるのを見たときは、最高ですね。

  3. 03エピソードがあれば…

    あり過ぎて困るのですが、一番強烈なのを(笑)。
    新型コロナウイルスが流行し始めたころ、「ウチの技術で役立てないか?」と経営陣は考えました。「光触媒の技術が使えるんじゃないか?」との方針が立てられ、そこに私が呼ばれました。「マスクインナーを光触媒技術で作る。半日以内に商品化案を出せ」と。
    「は、半日・・・ですか?」「急ぐ。すぐ取りかかれ。早く!」「えええ? は、はい・・・」
    ということで、走って職場に戻り上司や同僚に泣きつきました(笑)。
    そうすると「これどうだ?」「立体素材がいいだろう」「ズレないためには・・・」など、他の部署からもいろんなアイデアが次々と。
    その結果、なんと2時間で試作を作って、持って行きましたよ。
    「よし、これで行こう!」と即断が下され、「エアロテクノ」搭載マスクインナーを商品化。1か月で100万枚売れるヒット商品となりました。
    職場のみんなで作ったヒット。うれしかったですね。

  4. 04小松マテーレを動物に例えるなら?

    そりゃもうひと言で、「動物園」。
    いろんな珍獣が満載です(笑)。いろんな人がいるからこそ、多角的に考え1つの素材開発ができるのが小松マテーレの魅力です。

  5. 05あなたにとっての“Art in Technology”とは?

    ※“Art in Technology”は小松マテーレのコーポレートスローガンです。

    技術をカタチにして、人に伝えていくこと。小松マテーレの技術は、繊維だけでなく、例えばガラスなどにも付与できる可能性を持っています。知恵と工夫で、技術の色をどんどん変えていく、その営みのことだと思っています。

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